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GPD WINでSteamのゲームを遊ぶ(1): Axiom Verge、地球防衛軍4.1 ほか

飽きるか後継機が発売されるかするまで、「自分がGPD WINで遊ぶ場合」という観点でゲームについて二、三書き飛ばしていこうと思います。

去年の12月頃にGPD WINが到着しました。

こういうWindowsマシンです(公式サイトより)

これを機に手持ちのSteamライブラリを片っ端から試したのをドカンとまとめてblog記事にしようかと思っていたのですが、短評を書いている間にライブラリが増えてゆくためいつまでも完成しないことがわかり、けっきょく少しずつ上げていくことにしました。

このGPD WINは5インチ・1280x720解像度のタッチパネルディスプレイに2本のアナログスティックと17ボタン(十字キー含む)を備えるゲーミングWindowsマシンですが、クセが強く意外と多くのゲームで遊べません。「動く」と「遊べる」の違いはPCゲームにはつきものとはいえ、オールインワンになっていることでより制限が強いという印象です。

なお、今回はIntel Driver Update Utilityから導入できる20.19.15.4624版グラフィックスドライバで動作を確認しています。

ゲーム機としてのGPD WINの特徴

  • 性能は決して高くない(Atom Z8700またはZ8750)
  • 解像度が1280x720とこちらも低い
  • L3・R3がスティック押し込みではなく、Aボタンの遥か下(というかキーボードの中)にある
  • ゲームパッドは中央のセレクターバーによってマウス・XInput・DirectInputの3つに切り替えられる

最近のAtomは当初のイメージから何とか抜け出せる程度には速いため3Dゲームも意外と動きますが、その手のゲームにはL3でしゃがんだり走ったりするタイトルも多く、スティック押し込みの無い点がネックになりがちです。

また動的なゲームパッドの差し込みに対応しないタイトルがあり、起動前にパッドをXInputモードに変えておかないと入力できなかったりします。

おすすめ: Axiom Verge

ということでAxiom Vergeです。実はまだマップ到達率20%も行っておらずようやくグリッチと向き合えるようになったあたりですが、序盤なりに楽しく遊べています。

実験の事故に巻き込まれ、見知らぬ場所で目覚めた科学者を操り機械の建造物の中をねり歩く。敵は銃で倒す。マップ探索型横スクロールアクションがメトロイドヴァニアと呼ばれる昨今、「ヴァニアっていうか完全にメトロイドじゃねーか!」な感じに強くメトロイドを意識したタイトルです。

起動した後にGPD WINのモードセレクタでマウスモードからXInputモードに切り替えても、問題なくパッドを認識します。上にも書きましたが、これができないゲームが意外と多いんだ‥‥。

表示言語は自動認識しないようなので、日本語で遊ぶ場合は最初だけオプションを開くひと手間がありますね。

ストレージが遅いためか起動に5秒~10秒程度時間を要するのと、マップ切り替えで数秒待つのはやや長いかなと感じますが、アクションの際には50fps~60fpsで安定しています。

ドット調のグラフィックで文字も大きいため、GPD WINの小さいディスプレイでも問題なく視認できるかと(この翻訳はたまにちょっとどうかと思うけど‥‥)。

パッドの標準設定はこう。「無名」はゲーム進行に合わせて装備される新兵器です。GPD WINの弱点であるL3/R3もクイック武器変更として選択肢にありますが、実はキーボードの数字キーで瞬時に武器を変えられるのであまり困りません。

Axiom Verge まとめ

  • 軽快さ: ○(ロードは少し長い)
  • 入力機器: ○
  • 起動後のパッド認識: ○
  • Steamクラウド: ○(全部同期するが、同期されて困る設定がほぼない)

ゲーム自体が面白く、またGPD WINでもしっかり遊べるタイトルだと思います。このマシンは3Dゲームを遊んでいると「これ手が低温やけどするんじゃないか」というくらい本体が熱くなることがありますが、Axiom Vergeの場合は危険なほどの熱さはなさそうです。

ネット接続があれば他のマシンでのセーブが自動で同期されるのもいいですね。反面グラフィックスやサウンドの設定まで同期してしまいますが、パフォーマンスに影響する設定は無いのでフルスクリーン一択なら問題はないと思います。x3以上のスケールでウィンドウモードを使っている場合だけ、GPD WINだとウィンドウが画面からはみ出します。

重い、おすすめしない: 地球防衛軍4.1

SANDLOTの代表作がそういえばSteamに来ていました。

好きなシリーズですが、このタイトルをGPD WINで遊ぶにはとにかく単純に重いですね‥‥。

住宅地にヘクトル2体と輸送船で8fps。

ヘクトル1体で12fps。

寄って表示物が少なくなっても15fps。

EDFは、というかSANDLOTのゲームは描画リソースが足りないときフレームスキップを行いますが、20fpsを割ったあたりからfpsとゲームスピードが連動して遅くなっていくので厳しいプレイ感覚になってきます。過去シリーズや他機種にも同様の挙動はあるものの、さすがにGPD WINでは限界が低すぎる。

EDF 4.1 まとめ

  • 軽快さ: ×(5fps-30fps)
  • 入力機器: △(L3/R3が厳しいので簡易チャットは諦める)
  • 起動後のパッド認識: ○
  • Steamクラウド: △(余計な設定を同期する)

Steamクラウドに対応していて他のPCと同じセーブデータを使えるのは良いですが、画面解像度やアンチエイリアス、異方性フィルタ強度などパフォーマンスに直撃する要素まで含めて勝手に同期するので、いちいち設定を上げたり落としたりするのも面倒です。

起動しない

試す方が悪い。Atomだぞ。