本blogはGoogle AdSenseおよび各種アフィリエイト広告を含みます

Syn.(シンドット)は好きではない

Syn.ってなに

はてなブックマークなどいくつかのサイトに寄生している広告配信プラットフォームです。

前提から話すと、はてなブックマークには簡単な通知機能があり ログインユーザに対しては「お前のエントリーがブックマークされました」とか「お前のブックマークに星が付きました」のようなソーシャル寄りのアクティビティが載ってきます。

f:id:appalerm:20151207000745p:plain

通知があるとき、トップページの左下に赤点が点灯します。

f:id:appalerm:20151207001107p:plain

タップするとこういうのが開いて吹き出しから通知を確認できるわけですね。

ただ、吹き出しから通知を確認したあともスマートフォン版ではトップページの左下の赤点は消えないことが多いのです。

f:id:appalerm:20151207003608p:plain

なんでトップ側の赤い点がいつまでも消えないかというと、Syn. Menu(シンドット メニュー)という特殊な広告欄があるので。この丸数字を押さないかぎり軽い通知が残り続けるわけです。

なんで好きではないの

「広告は全部悪い」なんてことを思っているわけではなくて、広告の見せ方にも節度があるだろう、これはちょっと品としてどうなのという曖昧な嫌悪があります。

f:id:appalerm:20151207004257p:plain

KDDIが“入り口のない”新ポータル構想「Syn.」を発表——13サービスと提携し共通メニューを搭載 | TechCrunch Japan

当初はもっと詐欺みたいな実装が為されていて、上記プレス画像に近い「通知が5件来ていると思って数字をタップしてメニューを引き出してみると全部広告」のような最低のユーザ体験が堂々と提供されていました。

通知数という言ってみれば個人的なものに広告を強引に混入させることに対してSyn.ひいては母体になったKDDIが何を考えていたのか疑問ですが、まあAndroidの通知バーを乗っ取ったり、加入していないauスマートパスの広告がデフォルトでポップアップするような端末を作らせるところなので、広告に対する良識なんかさほど持ち合わせていないのかも知れません。

この辺は、そもそもの通知のカウントをやめるという後退によってなんとかマシに、つまりユーザーがトップページの赤点を意識の外に置くことによって乗り越えらえるようになりましたが、これはつまり「ファーストビューで通知されているのが広告なのかユーザ向け通知なのか不明」という問題自体は解消されていないということです。まあ広告の存在感としてそのあたりが落としどころ、通知の価値を零落させてでも混同させていかないとやっていけないということなのでしょう。

そもそもの話、「昔懐かしWebRingや同盟バナーの類似品を載せてユーザーの回遊を促し広告スペースも置ける、ただしスマートフォン版のみ」というインチキくさい発想に2桁の大手サイトが乗ってゴミ置き場みたいなハンバーガーメニューひとつで順調に商売が回っているらしいことが信じがたいのですが‥‥。

マネタイズは難しい課題となる。何しろ、シンドットに携わるほとんどの会社が儲かっておらず、最終赤字を計上しているからだ。直近決算期の業績を確認すると、旧スケールアウトは2億1180万円の黒字だが、シンドットHDは6018万円、旧ビットセラーは5322万円、旧ナナピは1287万円と、それぞれ最終赤字だ。

KDDIの「スマホ構想」は、ヤフーに勝てるのか | 通信 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト(太字は引用者による)

回ってねえのかよ!