今年知ったんですが相模屋食料の「おだしがきいたきざみあげ」良かったですね。私は赤いきつねやどん兵衛のおあげ部分を一切湯に浸さずにシャクシャクと食っては「甘くて味が濃くていいな、これ売ればいいのに」と10年以上思ってきましたが、かなり近いものが出ていました。
赤いきつねやどん兵衛のおあげ部分を一切湯に浸さずにシャクシャクと食ってる人が私以外の世間にどのくらい居るのかは全く分かりませんが、そうした人にはとにかくマストなのでお近くのスーパーマーケットを探してください。そうでない人にも保存のきく味付け油揚げは結構いいものかと思います。ただ残念ながらAmazonにはボッタクリ値しかなかった。
これを作っている相模屋食料は私にとってはもともと数種類のおぼろ豆腐にフレーバーを無限に組み合わせて売る会社といったイメージがあり、
このあたりのひとり鍋やおかずやっこといった一人メシ最適化シリーズで馴染み深かったせいで、「俺の興味範囲と相模屋食料のねらいが、けっこうな精度で一致している……?」という疑いを持ち始めています。
そういえばBEYOND TOFUという豆腐から擬似チーズを錬成する一連のシリーズも相模屋食料だった。
これはパルメザンチーズ風の重く乾燥した豆腐や、ピザに乗せるようなシュレッドチーズ風の豆腐、果てはマスカルポーネ風のネットリした豆腐など謎の技術で生み出された変わった豆腐をVEGAN CHEESEと言い張って売る大変意識の高い商品で、意識の高さはともかくマスカルポーネ風のBEYOND TOFU NATURALはバジルやしそと相性が良かったので水耕栽培をやってたときによく草とオリーブオイルと塩をかけて食べていました。
つまるところ、おやつの乾燥油揚げ、普段遣いのフレーバーおぼろ豆腐、そして異常食品BEYOND TOFUと気になる大豆加工食品が現れるたび、その影には相模屋食料があり、3度目ともなると私はいちいち狙い撃ちされている感覚に襲われてしまったわけです（今にして思えばザクとうふも、特に惹かれなかったとはいえ同じ会社だった……）。
時空を超えてあなたは一体何度われわれの前に立ちはだかるというのだ相模屋食料。特段立ちはだかられていない皆さんも「おだしがきいたきざみあげ」は見かけたら食ってみてください。
