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不思議の謎を解かねばならぬ

転売屋「松川政裕」の15年あまりを追う

もくじ:

長いのですぐ下の要約と、2018年後半以降だけ読むのもいいと思います。

要約

松川政裕(VAIO松川)という人は15年以上に渡って異常に評判の悪い商売を繰り返しております。

  • 先払いで受けた注文に対し、何もしないことで利益を最大化しているという強い疑いがある
  • 注文の何割かを処理すれば(または無視した客のうち、怒られた分だけを発送すれば)詐欺を構成しづらい、ということを知っているような動きをする

松川氏はこのような人ですので、氏が関わっていたり氏のやり口に似るような通販サイトは使わないことをおすすめします。たとえば納期が曖昧とか、およそ会社組織の出力する文章ではないとか、やたら大言壮語を吐くとか、代替品を送るとか、何割ものキャンセル料を取るとか‥‥。

最近の氏は名前を隠して「舶来ガジェット」「キックスターターラブ」「インディーゴーゴージェーピー」などのWebサイトを開きましたが、これらにも既にウソやウソの兆候があるためやはり信用なりません。

海外商品を入手する際は、個人輸入にせよ並行輸入業者にせよ、取引実績や補償の有無などを確認してから利用するといいと思いますし(例えばAmazonマーケットプレイスでは購入品が届かない場合に保証を申請できたはず)、そこは松川だとか松川じゃないとかは関係なしに見ていくといいですね。

屋号や社名を増やしていく「無敵の人」

レッドスター、ゲッコー・アンド・カンパニー、舶来モバイル、ヴェルテ、舶来ガジェット、キックスターターラブetc*1‥‥これらは全て通販サイトの屋号で、すべて松川政裕という同一人物の手によるものと分かっています。だいたい本人が自分で言ってるか、容易にバレてしまうので。

たとえば直近2年のプレスリリースを追うと、

キュレーションセールスの株式会社ドゥモア(所在地:東京都渋谷区、代表:松川 政裕)は、米 Virtuix Holdings(所在地:テキサス州ヒューストン)製の歩行型VRバイス『Virtuix Omni』を、キュレーションセールスサイト『ベェルト・ショップ』でも取扱開始することを、2016年7月20日(水)に発表いたしました。

米Virtuix社製歩行型VRデバイス『Virtuix Omni』をキュレーションセールスサイトで取扱開始 - SankeiBiz(サンケイビズ)

ベェルト・ショップ、株式会社ドゥモアの松川氏。

商号 株式会社シティ(カブシキガイシャシティ)

代表者 松川 政裕マツカワ マサヒロ)

フルキーボード付きスマホ「Gemini PDA日本語版」一般販売 | 株式会社ドゥモア | プレスリリース配信代行サービス『ドリームニュース』

ヴェルテ、株式会社シティの松川氏。

こうした屋号替え、社名替えや増殖を毎年のように行っているわけです。

今回はこの松川政裕という、ネットで足取りを追うだけでもなんかすごい人についてまとまった記事が意外と無いので、氏の転売屋稼業についての話を長めにやっていきます。

2001年頃の松川:ヤフオクでチャリンカー詐欺を働き「VAIO松川」と呼ばれる

1970年に北九州市で生まれ、孫正義の卒業した学校に通い、大学で法を学んだため会社の登記なども独力で出来、96年頃に周りに話して実現しなかったアイデアを基に「着メロは俺が発明した」と自慢をしていることなどはレッドスターの会社案内にある本人談の事実として軽く流します。

2001年頃、Yahoo! オークションにおいて松川氏は在庫のない商品を出品し、先払いの現金を受け取り、この資金で前の注文分の商品を調達するという元手要らずの自転車操業(チャリンカー)行為をおこない、案の定破綻させています。

オークション落札者他皆様へ

カモンクリエイティブ合資会社

株式会社レッドスター

ソニー バイオ他ノートパソコンの出品終了、出荷に専念しますのお知らせ

http://web.archive.org/web/20020107095513/http://www.redstar.co.jp/vaio.htm

話題騒然、賛否両論巻き起こしましたソニー バイオ他ノートパソコンの新品を1円から!出品も1周年を迎えました。
これまでご声援いただきました皆様には御礼を、クレームいただいた方には深くお詫び申し上げます。
いろいろと憶測を呼ぶのは情報開示をしていない為と判断しましたので、本ページを開設いたしました。

「話題騒然、賛否両論」はなかなか謝罪文で出るフレーズではないですね。

雑記 12/14

ため息ひとつ。ふーーーー

2002年取得分のアーカイブで既に詫びとしての機能を果たしていない文章が踊ります。なに? 雑記って。

このカモンクリエイティブ社およびレッドスター社のヤフオクのトラブルについて書かれた文書は内容を変更しながらなんと現在も生き残っており平成23年(2011年)までは更新されていました。

平成13年8月24日
平成23年7月20日更新
失敗の覚書

商品仕入れ代金

法人

A社  200万 終了
B社  残10万
C社  残700万
D社  残700万

個人

返金状況と対象者名の略名 (平成23年7月20日更新)

返金お待ちいただいている方(返金順番に敬称略 返金したら削除してます)

被害者リスト略)
クレーム、連絡先のご変更他は下記連絡先まで電子メールでお寄せ下さい。
いただいているメールは読んでおりますが返金順番の変更要求などにはご返事いたしかねます。
粛々と返金を上記の順番通り行うのみですのでいかなる変更も行いません。
また、迷惑料、損害賠償金などいかなる名目の金銭の加算は申し訳ありませんが現実的に対応不可能です。
ご迷惑をおかけいたしますがお時間いただけますようお願い申し上げます。

一気に解決するべく努力中(平成23年7月20日

http://www.redstar.co.jp/vaio.htm

あまりの生々しさに全文引用してしまった‥‥被害者個人のイニシャルは省きましたが。

法人分だけでも3社から1400万円以上、個人では延べ60名から振り込まれた金を無利息無期限で借りとくからヨロシクという主張が行われていたわけで、この頃の悪名から氏をバイオ松川(VAIO松川)と呼ぶ人が未だにおります。

なぜ一切の法的措置が取られなかった、または措置が表に出なかったのかは不明ですが、ここで手が後ろに回らなかったばかりに現在に至るまで迷惑な商売を繰り返すことになるのです。

(追記)

VAIOでチャリ漕いでた時に「本人に納品・返金の意思があるので詐欺ではないので捕まらない」とか見た記憶

HINのコメント / はてなブックマーク

それだ、ありがとうございます。

「少しずつでも納品しているか、またはその意思はあるから」「返金する意思はあるから」とアリバイ作りのような性能の低い業務で当局の追及を逃れ、泣き寝入りしたユーザーの現金を懐に入れるとみられる手法は、なるほど約15年後のヴェルテにおいては異常に業者優位な約款と共に発揮(当blog過去記事)されていました。松川というひとはあらゆる債権で15年も同じことしてるわけですね。

2007年~2010年頃の松川:GP2X、OpenPandoraなど携帯ゲーム機の輸入を行う

大失敗をやらかした後しばらくは鳴りをひそめたらしい松川氏でしたが、ゲーム輸入販売企業テルテンとして(またはテルテンを買収して?)韓国のゲーム機型メディアプレーヤーGP2Xを売り出します。

めちゃくちゃ雑な話をすると、ポータブルmp3プレーヤーといわゆる中華パッドの間の時期に、Linuxと独自UIを載せてゲームエミュレータを動かせるような、多機能メディアプレーヤーとでも言うべきマシンが少数あったのでした。

この頃の松川氏は、どうやら少なくともGP2Xシリーズを売り出した当初は正規ルートでの輸入が出来、マトモに発送業務をこなし、あまつさえブロガーの質問にまで答えていたり、試遊機の貸出しまでしていたようです。

そのような努力が実を結んでかGP2Xシリーズは関係ないプレスリリースで自慢の材料に使われるほどの成功を見せ、2011年までに6000台*2を売り上げたとしています。

2007年より、オープン開発系デジタルガジェットに参入。携帯ゲーム機「GP2Xシリーズをプロデュースし、 この分野としては異例の6000台を売り上げた。

大学教授も推奨するチェルノブイリ原発のあるウクライナの有名ブランドECOTEST MKS-05シリーズ 専門サイトオープン - 株式会社ゲッコー・アンド・カンパニーのプレスリリース

いや、でもたぶんプロデュースはしてないんじゃないか。

しかしアッパーバージョンのGP2X Wizを経て、後継のGP2X CAANOOや精神的後継機OpenPandoraの頃になると輸入代理店としての評判がそろそろ怪しくなり、Pandora開発チームから「レッドスターなる業者と我々は無関係です、注意してください」という声明が出される事態になってしまいました(発送は全量行われたと主張していますが、怪しいものです)。

個人的には、この頃に「なんだか価格を釣り上げてる変な業者が居るなあ」と初めてレッドスターの名前を意識したような覚えがあります。

このOpenPandoraあたりでもまた捕まらなかったのが悪かったか、松川氏の商売は更に悪い方へと向かって行きました。

2011年~2018年頃の松川:ガジェットの輸入の手を広げ、ヴェルテに至る

このころ軌道に乗りつつあったAndroid OSに目を付け、Nexusシリーズの並行輸入を開始したり、またスタートアップ企業への出資めいた案件(クラウドファンディング)に積極的に手を出すようになってきます。

更にデロリアンやFIATの電気自動車化と未来風雑貨の販売、対放射能グッズの販売、転売屋フランチャイズの募集、婚活支援とタブレット販売を組み合わせた全く新しいソリューションなど様々なことをしていた形跡もありますが、それはまた機会があれば掘っていきましょう‥‥。

話を戻すと、ラズパイのはしりと言えたかもしれないシングルボードコンピュータBeagle Board、AndroidタブレットODROID、太陽光発電ノートPC SOL、Google GlassOculus Riftなど、その時々のいわゆる海外デジタルガジェットに目を付けては、輸入と称して自転車操業を繰り返していたわけです。このうち幾つが発送されたのでしょう。

2013年 Google公式スマートフォン「Nexus4」「Nexus5」を国内販売し、個人から大量受注

メーカーに先駆けて独自に発売時期、価格を予想して並行輸入販売する無茶な手法を確立

2014年 Google Glass並行輸入で国内販売し、個人・法人から大量受注

GEKKO&CO. ゲッコー・アンド・カンパニー 会社案内

松川商売のコアについては本人が的確に表現してくれています。この人は自分で「無茶」と認める商売を堂々と経歴に書き、しかもこれを今まで続けているわけです。こんなやりかたで悪評の立たぬはずがなく、疑問を呈するblogなどが上がってきています。

ウェブ上に残っている被害報告を3つばかり紹介しておきましょう。

太陽光発電ノートPC「SOL」を発送せず

2013年8月28日に注文されたノートPC「SOL」は、元々メーカー側の生産・発送が遅延していて信用ならないというところはある気がしますが、しかし正規代理店を名乗っておいて発送業務を遂行しなかった件のひとつです。

Buccaneer 3D printerを発送せず警察沙汰

smoglogさんが、2014年から2015年にかけて3Dプリンタの注文にまつわる連載レポートをお書きになっています。

smoglog.hatenablog.com

曰く、発送遅延の末Amazonあたりの代替品を送るという打診をされ、消費者センターに行ったり返金を要求したりした。

smoglog.hatenablog.com

客都合のキャンセルとは思えないのに4割のキャンセル料を取られた。

smoglog.hatenablog.com

メーカーに問い合わせたら「Gekkoとコンタクトした覚えはない。詐欺なのではないか」と言われたので警察に届け出た。

smoglog.hatenablog.com

警察に届け出たところ、しばらく経ってBuccaneer 3Dプリンタが到着した。とのこと。

怒られなければ発送しないという後々まで残る体質が2014~2015年の時点で既に出ています。

Oculus Rift DK1の発注を過剰に絞る

順番が前後しますが2013年頃、Oculus Rift並行輸入が発表され被害者が続出しました。

出荷遅れの理由は“注文殺到と発注遅れ”のため。7月25日より順次発送予定

ゲッコー・アンド・カンパニー、「Oculus RIFT」の出荷時期と価格を変更 - GAME Watch

最も株を落としたのは「GDCで話題のデバイスが日本に来た」かのような詐欺すれすれのテンションで宣伝した挙句、下手くそな追跡記事を書かざるを得なくなったImpress Game Watch様でしょうか。非正規代理店の言い分をそのまま流すようなことをせず、Oculus側に直接問い合わせていればまだ良かったのに。

GEKKOは正規代理店ではないこと。
GEKKOは6/27発送を予定していたにも関わらず、7/1に少量オーダーしたこと。
GEKKOの予約は8月発送予定であること。
(備考:一旦Oculus VRから発送されてしまうと止めることができない)

a few(少量)という単語が使われていたことが一番気になります。GEKKOは大量のオーダーを理由に個別対応を断っています。 7月中の入手はまず絶望的。しかも8月分も少量のオーダーのためごく一部の幸運な方のみ手にすることができるでしょう。 私がその幸運な数人に入っているとは思えません。

Oculus RiftをGEKKO&CO.に注文した方々へ | monadobuster

I can confirm that Gekko has ordered 15 units. 10 of which in the past few days. 5 ware ordered in July and delivered in late July.

数字が出てしまいました | monadobuster

転売屋のスピーカーと化したImpress Game Watchをよそに被害者のかたはメーカーに質問をおこない、得られたのが上記の「ゲッコーからの注文は15台しか受けていない」という返答です。

日付で並べましょう。

  • 5月1日:予約受付開始
  • 6月中旬まで:ゲッコー → Oculus VRへ5台を発注
  • 6月下旬:Oculus VR → ゲッコーへ5台を発送
  • 6月27日:ゲッコー → 顧客への、第1の発送開始予定日。大多数または全てに発送されず
  • 7月19日:インプレスがゲッコーの発送遅延について取材記事を載せ、「7月25日発送開始予定」と発表
  • 7月24日:第2の発送開始予定日
  • 7月下旬~8月頃:ゲッコー → Oculus VRへ10台の発注

いずれの事案においてもそうですが、レポートしてくださる被害者のかたに称賛と労いの言葉を送りたいですね。そして、それと同時に分かるのが、いち買物客のたった2つの記事をメディアが下回ったという事実ではないでしょうか。Impress Game Watchの担当ライターであった副編集長の中村聖司氏におかれましては、5年後のAtari VCS紹介記事でもヴェルテを取り上げてしまうに至り「プレスリリースを写すのがお上手なんですね」と本件に関しては思います。

要は全額前金での注文をプールして発注を好き勝手に遅らせている疑いが2001年から2013年を通してそして現在に至るまで、同じ人物にあるわけです。調達ルートを分散しているという言い訳もないこともないですが、悪意でなければ能力のほうに問題があるでしょう。

後にヴェルテのプレスリリースで多用されるようになる「世界の最先端製品を日本総代理店、正規代理店、並行輸入等、様々な流通ルートで入手を実現する」というフレーズも何のことはない、詐欺でないという僅かな口実作りのためなら中古だろうが別商品だろうが見つけたそばから掻き集めるという雑な精神が言葉になったものなのではないか‥‥という推測はできてしまいます。

ゲッコー・アンド・カンパニーでOculus Rift DK1を注文したら1年半後にOculus Rift DK2(後継機)の中古が届いた。

【続報】あのゲッコー・アンド・カンパニーからOculus Riftが届いた件、しかも… - ぷれすとぶろぐ

こんな風に。

「ベェルト・ショップ」を経由し「ヴェルテ」へ

舶来モバイル(社名:ゲッコー・アンド・カンパニー)を運営しつつも、2016年頃からは悪評を気にし始めたのか、ベェルトやドゥモア、ヴェルテなどメインに据える新たな屋号を探り始めます。

併せて作られた組織名、株式会社ドゥモアやシティの代表者名にも途中から松川氏の名前が無くなり、ルミ吉田や佐藤義弘など不明な名義が表れるようになります。このあたりで実業家としての売名を諦めた、と言えるかもしれません。

ヴェルテの苛烈な約款(特商法表記)と「約款に書いてるから詐欺ではない」という言い訳については当blogで追っていました。

eps-r.hatenablog.com

まあ、おおむね今回紹介したことのやり直しです。

eps-r.hatenablog.com

うっかり著名メディアが好意的に取り上げてしまい詐欺に加担するような格好になるところまで同じ。

eps-r.hatenablog.com

代替品を無断で納品するという送りつけ詐欺みたいなことを始めたのは新しいですかね(前にやっていてもおかしくはないが)。

2018年後半の松川:「舶来ガジェット」「キックスターターラブ」等を開く

やっと現在に追いついた‥‥。

2018年も終盤が近づき、ここ数ヶ月でヴェルテがプレスリリース配信代行サイトにあらかたBANされた*3のが応えたのか、「舶来モバイル」など既存のサイトに手を入れて「舶来ガジェット」「キックスターターラブ」「インディーゴーゴージェーピー」と看板を掛け替え、残機の増殖に励みます(なぜ分かったかというと、旧URLから普通にリダイレクトされる‥‥)。

通販業者としての信用度はまあ引き続き危険域でしょう。特商法表記を見ても代表者名が「西園寺雪之丞」などの明らかな偽名であったり、会社ではなく個人事業主としての表示であったりと示唆を感じます*4。何より初手から明白なウソをプレスに流そうとしていたのは見逃せません。

明白なウソ、というところを2つ指摘していきましょう。

過大な入荷見込み数を喧伝する自称輸入業者

どういうことかといえば、たとえば舶来ガジェット最初の取扱商品はXiaomi Mi 6X初音ミクモデルでした(これ確かヴェルテでも並べてたでしょ‥‥)。

価格は2099元(約3万5000円)で、5000台限定としている。7月3日から小米のサイトで販売を開始する。

中国・小米、「初音ミク」スマホ発売:日本経済新聞

上記はXiaomi公式リリースを基に5000台が売られると報じる日経記事と販売サイト。

入手困難につき、3939台のみの限定台数の販売です。限定台数に達し次第販売を終了いたします。

「Xiaomi Mi 6X 初音ミク限定モデル」国内販売---みんなみくみくにしてあげる--- - 舶来ガジェットのプレスリリース

そして舶来ガジェットの3939台売るという能書き、のアーカイブ

日経を含む複数ソースが全体の販売数を5000台と報道し、国内の他の非正規代理店も精々が100台程度の輸入に留まるなか、舶来ガジェット様は3939台、公称流通量の約78%を押さえたとおっしゃいます。

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おっしゃってるうちにプレスリリース配信サイトからBANされましたね! お疲れ様です。

Kickstarterの受付終了後に入金を受け付ける代理購入サイト

キックスターターラブの初回の商品はHorizon Zero Dawn: The Board Gameの転売でした。

キックスターターラブは、クラウドファンディングサービスKickstarterで商品化の決まった商品を日本に輸入販売する通販ショップです。もちろんKickstarterでも直接キャンペーンに参加することもできますが、海外のサイトに敷居の高さを感じてしまう方向けのサービスです。

輸入代行:キックスターターラブ

出荷開始日:2020年3月

シーカー版商品価格:10月10日までの早期予約16,800円、通常19,800円

オールイン版商品価格:10月10日までの早期予約45,800円、通常49,800円

まだ商品ページが生きているので直接リンクはしませんが、これはつまり少なくとも松川氏*5は2018年10月10日まではHorizonボードゲームの注文を受け付けるし、以降も当分は商品ページが開いているのだと解釈できます。

一方で、同製品のKickstarterページは2018年9月29日で出資受付を締め切りました。

今までの実績からするに松川氏はクラウドファンディングでの事前の在庫確保などするはずがないので(していたらそれこそ限定数を表示するのが筋だ)、ここでキックスターターラブ松川*6にインした金が正しく製作元に渡りボードゲームに変わるためには、トラブルなく、正式に、かつ松川氏の利益になる程度の価格で各エディションの一般販売が行われること、そして一般販売時点で松川氏の側も製品を発注・発送可能な状態である‥‥という条件を揃えなくてはならぬ気がしています。私にはちょっと望み薄に見えますが‥‥。

そのようなサイトを2度に渡って無邪気に紹介するGamespark様。

いや確かに、一ゲームメディアであるGamesparkとその記者であるところの杉元悠氏と吉河卓人氏にキックスターターラブの前史をネチネチと調べろというのも酷な話ではあります。が、しかし、ヴェルテも含めてこうも念入りにプッシュされていると、バーカ!!!と吐き捨てておきたい気持ちというか、GamesparkとINSIDEを擁するイードは記事数とプレスリリースの採用率にしか興味ないんですか?

おわり

最近のVAIO松川概念は本格的に偽名での商売に切り替わりつつあり*7、最悪の場合カモフラージュが上手くなって同定できなくなるおそれがあります。松川氏個人のまとまった話をするチャンスが失われる予感もあってこのようなものを書きました。

ただ、たとえ松川氏の名前が偽名に埋もれたとしても、このような商売が個人によって長期に渡り行われていた事実は、氏を見つけ出すヒントになったり、また別のクソ業者を見破ったりする助けになるかもしれません。名前だけでなく、法や道義にもとる者が本当に居て、そのような者を疑いもせず世間に宣伝してしまうサービスが本当にあるのだという知識が自衛に繋がったらいいなと思っています。

悪どい商売を批判することこそ相手に知名度などの利を与えたり模倣犯を生んだりするという向きはあるでしょうが、とはいえ皆がお上品に黙殺だけで済ませてしまうのも、うれしくないですね。私はこんな商売が大っぴらに行われ大手メディアに宣伝されてしまうようなことがあっていいわけがない‥‥という自分の感覚が世間にある程度通用するだろうと、この件についてはうぬぼれています*8し、つい好意的に取り上げてしまうメディアにしても、プレスリリースを引き写しただけという言い訳が通用するなら、お前らは文体と記名を返上してコピペだけしてろと思う日はあります(イードとかGzbrainとかね)。このあたりはまた宿題にしましょう。

プレス批判はさておき、松川氏の名前は今後は急速に分かりにくくなっていくと思われるため、皆さんもこの手のを見るときは評判や約款、宣伝形態などラベルとメソッド両面で気をつけていくといいんじゃないでしょうか‥‥と、まとめたところで今回は終わりにします。

*1:デロリアン・モーター・カンパニー、ガイガーJP、ベェルト・ショップ、ドゥモア・ショップ、インポートモバイル、渋谷インポートなど

*2:2009年までは5000台表記だった

*3:有料で配信依頼した記事が消えるって相当じゃないですか? いや、「この企業おたくの規約に照らして大丈夫?」って問い合わせは入れましたけど。

*4:ヴェルテで過剰に業者側優位だった約款が至ってシンプルになっていますね。いずれまた発送遅延を正当化する文句が増えるか、あるいは完全に約款を無視するのではと危惧しています。

*5:事業主表記は松川ではない

*6:事業主表記は松川ではない

*7:よく考えたら、ヴェルテが最近新規に松川政裕の名前を自分から出したのはAtari VCSの独自特別付録冊子なるアイテム「コモドール64で小中学生から学ぶBASICプログラム」の著者名くらいで、他は1年以上さっぱりな気がしてきた。

*8:だからといって五十近いおっさんの追跡記事をわざわざ書く感覚は世間には通用しないでしょう、それは分かる。

Moto Mods 短評

ペンギン・ハイウェイ良かったですね。前半のどこに向かうのか曖昧な夏休みが不思議と退屈しない。

触れ込み

MotorolaのMoto ZシリーズというAndroidスマートフォンがありまして、これは背面のカバーを取り替えることによってさまざまな性能を追加することのできるマシンです。上のAmazonリンクは日本での最新機種Moto Z2 Play。

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背面カバーらの一部。

この「Moto Mods」というオプション群を調達し始めて1年ほど経ち、興味があったり処分価格になったりしたものを買っていたら数が増えてきたので今更ながら紹介しようというのが今回の主旨です。

なおMoto Zシリーズは今年発売された第三世代機Moto Z3 / Moto Z3 Playでの終息が一部で予想されており、そうなればもちろんMoto Modsというプラットフォームも終了すると思われます。出始めた頃の予想よりは長らえたと思いますが、何でしょう、ハードウェアメーカーたるもの一度はコア構想に夢を見たくなるものなんですかね。

以下、個別のModの話を淡々とします。

Hasselblad True Zoom Camera

光学10倍ズームとRAW保存機能が追加される、Moto Modsシリーズを代表する製品。

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コンデジの半身(はんみ)とスマートフォンの背面。当然だけど縦横はほぼ同サイズということになる。

スマートフォンにデジカメのレンズと操作系がそのまま結合しているさまは阿修羅のごとき異様だが、まあSamsungもGalaxy Cameraとか出してたし、いいか‥‥。

画質とかは素人なのでよう分からん(センササイズは本体カメラとそう変わらないようで期待はできない、やたらノイジーなのも慣れてない以上にそこら辺があるように思う)が、無遠慮にズームレバーを動かしてるだけで楽しい。

JPGモードまんまのペンギン氏。リンク先はオリジナルサイズを含む。

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本体のデジタルズームとの比較で、ぼんやりとした月蝕。三脚が無いのでシャッタースピードを遅くしづらい。

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どちらかというと如何にデジタルズームがヌメっとした補間をきかせているかのインパクトが強いね‥‥。

とはいえ充電や写真回収・アップロードの手間がゼロに近いのはうれしく、ただ撮っているだけで本体側が適当なタイミングでGoogle Photosに写真を突っ込んでくれる(設定次第ではRAWデータごと‥‥)。

Moto 360 Camera

またカメラ。

こちらは一撃で全周撮影を可能にするソリューションだけど、見た目はなんだかゲームボーイポケットカメラみたい。

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トリミングしてただのパノラマ写真みたいにした図。

写真の下に撮影者が写り込むところも含め、既存の全周カメラと使用感も欠点も似たようなものだろうなと思える。意外にもRICOH THETAの編集アプリ「THETA+」がそのまま使えたりする。

ただTrue Zoom Cameraと同様に三脚が使えないのと、小さいレンズやセンサで広範囲をやらなきゃならないせいか解像度よりは雰囲気のカメラという印象が強い。

Style Shell

特別な機能を持たないおしゃれカバー群。Moto Zシリーズはこれを付けることでカメラの出っ張りがフラットになるよう設計されている。

ナイロンが2種、木材が3種とレザー1種だったかが日本で出ていて、Moto Z本体にもチャコールオーク(灰色)が付属。

ナイロンとか木やらレザーやらの前に普通のプラやアルミ、ガラスっぽい仕上げのシェルを用意してもよかったのでは。

Wireless Charging Shell

QiのコイルとICを足すMod。

Style Shellより2mmほど厚いので気持ちカメラ部分が凹んで傷つきにくくなるかも。

後述のTurboPower Battery Modと併用できないのが痛し痒しの感。いや、サードパーティにはQi内蔵のバッテリーもあったけど、あったらあったで熱源を多重に触れさせるのもちょっとな‥‥。

TurboPower Pack

本体よりも大容量、3490mAhの拡張バッテリー。特にCPUのグレードに比べてバッテリー容量の不安なMoto Z初代には合っている気もしつつ「いや初めから本体の容量上げとけよ」というツッコミは入れていきたい。

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黒い部分がそれ(銀色の部分は後付けしたリング、半透明のは本体部分をカバーするバンパー)。「増槽付きスマートフォン」という言葉は妖しげな魅力を発しているが、引き換えに総重量はだいたい2倍くらい(約250g)になる。

最も使用頻度の高いModだったのだけど、1年常用していたらMoto Z共々バッテリー容量がガタ落ちした。そもそもバッテリーパックを密着させて常時ダラダラと熱や電流を発することに筋の悪さを感じる(分厚いから放熱にも不利だ)ので、せめて給電のオン・オフをソフトから切り替えながら使うといいかもしれない。そういう機能はあるので。

JBL SoundBoost

ごらんの通りのステレオスピーカー。構造上どうしても音が後ろへ響くので意外に臨場感が無く、ゲームや映像には向かないと思う。BGMならあるいは。

Insta-Share Projector

スマートフォンから光線が出て壁に絵を投影するという、先に誰かが考えていてなんなら実装まであるけど中々後続の出ないアイデアがよりにもよってModとして存在する。

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公式サイトの絵面がとにかくすごい。

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スケール感がなんもなくて大きさがわかりにくいね‥‥長辺にして150cmくらいだったか、暗闇なら意外と見られる。台形補正は縦のみです。

音はモノラルの本体スピーカーで我慢するかBluetoothで頑張るなどする必要がある。

おもしろさも欠点も、むかしEngadget日本版に載っていたZTE「モバイルシアター」のレビュー記事で言われていたのとほとんど同じ。分離機構のせいか価格のせいかプロジェクタとしてのスペックはあれよりも弱いので気をつけていきたい。

おわり

ほかには車載ホルダー、ゲームパッド、ポラロイドプリンタに、手帳型ケース、Alexaスピーカー(手帳とAlexaは海外のみ)なんかが出ています。さすがに全部付き合う気にはなれない‥‥。

とはいえカメラ類ではModの仕組みが活きているように思いました。かさばりがちな光学系を着脱可能にして、成果物はスマートフォン側に即時保存してくれるのは体験としてそう捨てたものでもないかなと思います。そこ行くと今後出る5G Modは往生際が悪いと感じる。

惜しむらくは価格帯かフォームファクタかの制約によってあらゆる体験がチープというかタイニーというか、価格にしては弱いコンデジ、暗いプロジェクター、少ないバッテリー、小さいスピーカー‥‥。まあ強くしたらオモチャでは済まない価格になった可能性もあるので難しそうです。

Motorolaに見捨てられ量産に失敗したキーボードModを悼みながら私とMoto Modsたちはここで緩やかに朽ちていきます。皆さんも怪しげなコアモジュール構想には気をつけましょう。

「ららマジ」のレイドイベントが少し辛くなくなった話

クソ足場の削除おめでとうございます*1

幾つかのイベントと石配布、値下げガチャの継続を挟んだのち(大丈夫なのか‥‥?)迎えた第2回レイドイベントが数日前に終わったので、先々月ボロクソに書いた手前どうなったか経過をすこし書きます。

対症療法らしさはあるがイライラしにくくなった

前回「ゲーム以外の苦行を無くしてくれとまでは言わないが、その負荷は薄くして欲しい」「バグは直してほしい」と通り一遍のことを書いたところ、同じようなことを他のプレイヤーはおろか開発チームも思っていたに違いなく、だいたいそんな感じの修正が載ってきました。

ライフn倍消費の効率が悪すぎる件については、倍率に更に倍率を掛けられる課金アイテムである「活力活性ドリンク」の導入により強力なブーストが可能となり、石で時間を買えるようになりました。まあ累計ポイント報酬がシステム上ないので、石を割ってもせいぜいランキングに追いつけるくらいの効果に留まるのですが。

更に探索ステージで狙いのボスを出しやすくなる「VIP PASS」が導入され、これを買ったりドロップで集めたりしつつで狙いのボスの討伐数を稼ぎやすくなりました(個人的にはVIP PASSだのはアイテムにするまでもなくステージ選択の機能として備えておけよと感じますが‥‥)。

難度はすべてにおいてエグいほどの下方修正が掛かっています。

  • 撃破数報酬に要求されるボス討伐数が半分(急襲100、亜種50、変異25)
  • ボスのHP(HP上昇曲線も?)の大幅減
  • 探索ステージでのボス発見率大幅増加(体感7割が体感9割5分に)

システム面でも先に挙げたVIP PASSでのボス狙い撃ちのほか、特効ドレスや特効時間帯の効果が取得ポイントではなく攻撃力にかかるよう変わったのも、サイクルの高速化に役立ったはずです。

主な改修・調整点をストレスの種類で分けるとこんな感じでしょうか。

  • ボスを沢山倒さなければならないストレスの軽減:活力活性ドリンクとVIP PASSの導入、報酬への要求撃破数の半減
  • 探索ステージを沢山プレイさせられるストレスの軽減:ボス発見率の大幅上昇、報酬に白メモリの付与*2
  • 救援・協力のストレスの軽減:ボスの弱体化、報酬への要求撃破数の半減、特効の効果を攻撃力に変更、初回救援時のイベントポイント4倍*3
  • その他:救援タイムアウトバグの修正、クソ足場の更迭

残った不満らしい不満といえば活力ドリンクが撃破数には寄与しないので結局多めの周回(=時間の消費)を求められること、それとボス出現演出のタイミングとパカパカした画面とBGMの遷移が直っておらずダルいことくらいでしょうか。

本当に?

それは「レイド」か?

しかし今回は全然救援しなくなりましたね。ボスが弱くなったということは独りでレイドボスを倒せてしまうということです。終盤もほとんどボスは流れてこず、人様にお出しできるほどこちらのボスも育たず、協力レイドイベントというより各自の討伐強化週間という趣がありました。

石を割って亜種や異種を活力ドリンクで殴っていればランキングはモリモリ上がっていく割に、撃破数報酬を稼ぐのはそういうズルが利かなくて時間が掛かるんですよね。なので稀に現れる他人のオニを殴るよりもつい自分の急襲や亜種をPopさせることに集中してしまう。

個人的には撃破数報酬の一部または全部を累計pt報酬に丸めてしまうことでライフ4倍消費を本物の時短として機能させ、いっそ撃破ノルマを骨抜きにしてしまえばもう少しボスのHPをキツめ方向に調整しやすいのではと思いますが、遊び味が既存のランキング系イベントに似すぎてしまうのを懸念しているのでしょうか。だとしたら気持ちはわかります。

このあたりはまあ本当に難しいですが、イベントを通しでやっているスタッフもきっと居るでしょうし、プレイヤーの行動分析もやってるでしょうから、今後もシステムとバランスには調整が入るはずです。入るといいな。ボス出現演出後の変な遷移も直るといいな。

バグは直してほしい(再)

お知らせに出ていた「レイドボスのレベルが100に到達するとそのボスと戦闘できない」という不具合は修正されたとはいえ大変厳しいですね。この一点だけで開発チームの信用に関わりますし、先を走る上級者ほど痛い目を見るようなバグは今後の売上にすら響くのでは。

あとこれ前回から埋まっていたとしたら、初回レイドで急襲ボス撃破報酬を全部揃えたプレイヤーは居なかった(または本当に数えるほどしか居なかった)ってことに‥‥。

おわり

「不確定な試行回数と不確実な進捗を積み重ねていつ取れるともしれない報酬を狙うイベント」から「石を割ったり多数の周回をしたりすると、そこそこの報酬の出るイベント」に、先のわからない苦行から先の見える虚無へシフトしつつあるという印象でした。

たとえ失敗の程度が同じでも、難しさとシステムの不備をはき違えた自己満足よりは、殴ると点数の増える抽象的なあそびのほうが幾分かマシです。

もちろん完成度は上がってくれるに越したことはありませんから、レイドを今後も提供していくのであれば次回以降も改善には期待したいと思います。

クソ足場の削除ありがとうございます。

*1:あれ結局何だったんだろう。実は部位ダメージでもあったとか、または入れる予定があったとかでしょうか。まさかレイドボスの顔を見せたいだけなんて言わないよな。

*2:1回に3個前後だが意外と効いた、リフ50よりは遥かにありがたい‥‥

*3:これ前からだっけ?