SNSでの評判形成が難しそうだった

ちょっと前の映画になっちゃいますが「GのレコンギスタII ベルリ撃進」良かったですね。映像的にも脚本的にも1作目以上に連作映画としての見やすさに手が入り、しかしただ尺を詰める、ただ情報を減らすというのではなく、画面やキャラクターを豊かにする演出、芝居といったことに力が注がれていました。マーク氏の快復を祈りつつBlu-rayの到着と第3作の公開を待ちたいと思います。

Gレコと全く関係のない本題は以下です。


追記(2021-02-21)

本文中で触れている元服屋について、注意喚起も兼ねてその後の流れを冒頭に書いておきます。

OnFleekShop(OnFleekShops)のハンディプリンタ等の商品群は、ここから数ヶ月の間にtwitter上で「届かない」という評判が多く目立つようになります(「どうせ届くだろう」と思っていたらそんなことはなかった)。業者アカウントは発送や連絡の遅れについて、工場の生産遅れや身内の不幸を盾に釈明を繰り返しながらも、リプライ非表示機能を積極的に運用する異常さを見せつけ、またその間にもtwitter広告を垂れ流し続けるという支離滅裂な行動を続けた結果、最後にはエンドユーザーの通報にECプラットフォーム側が対応したらしくストアの閉鎖に至りました。

twitter利用者に向けて広告を展開すればtwitterに評判が書かれる」という極々当たり前の道理から目をそらし続けた業者には似合いの結末でしたが、その後の2021年1月からは完全な新アカウントとしてFLEX TYPE SHOPが誕生します。ただこの商品サイトにはOnFleekShopの跡が色濃く残っているうえ購入ページやカートがないために金の流れが完全にストップしており、理解に苦しみますね。

旧サイトの跡地には連絡先等の情報が残されています。

もしもこれを読んでいるあなたが不運にもOnFleekShopに金を出し、ハンディプリンター等の到着の見込みがどうやら無い場合、まずはお近くの消費生活センターや警察署、法律事務所などへの相談を行い、その合間にでも業者ことOnFleekShopへの連絡をして返金の打診をしてみるといいと思います。そこで業者が返金に応じない(あるいは連絡が取れない)ならば、クレジットカード会社への異議申し立て、あるいはPaypalの買い手保護制度の利用や、STORESなど上記プラットフォームとの交渉をしてみることでお金が返ってくる可能性があります。

彼らの書いている特定商取引法に基づく表記には「ご注文後のキャンセルは不可」などとする文言が散見されますが、仮に約款を盾に返金を渋られることがあったとしても、「消費者に一方的に不利な契約を強いる約款」「宣伝でうそをついていた商品」などは消費者契約法における無効条項にあたるため、今回の業者に関しては全額の返金を求めることは問題ない、というのが私の見解です。

このあたりは当blog内でも別件でクレームの送り方を考えていました。

eps-r.hatenablog.com

いずれにせよ、繰り返しますがお近くの消費生活センターや警察署、法律事務所などへの相談をお奨めします。彼ら当局は何だかんだ力になるかと思いますし、仮にどうしても金が戻ってこない場合に支払督促や少額訴訟などの紛争解決手段を取らざるを得ないならば尚のこと相談相手になってくれるかと。

当初の本文はこの下からです。


服飾、怖いなあ

これはちょっとした雑談なんですけど、

https://togetter.com/li/1538981togetter.com

「インスタで宣伝している服にそっくりなものがAliExpressにあって、私は安いしアリエクの方がいいと思う」みたいな話をしたらその服屋の関係者からいきなり「営業妨害で訴えるぞ」とDMが来た、という話を最近見まして、しかもこのまとめ、似たような話が2件入っているのですね。

https://twitter.com/13weekslater_ep/status/1269956911056564226

服屋から脅されたけど音沙汰がない(6月11日現在)という件と、

セレクトショップから脅されたので元tweetは消しつつ一応反論していたら弁護士らしき人を通じて謝罪が来たという件。

まあネット上の話なので何がどこまで本当かは置いとくとしても、似たような時期に違う界隈に向けて、たんなる感想に対する訴訟をちらつかせての削除要求(しかも弁護士に相談したものとは信じられないようなやり口)が飛んでくるのは‥‥なんでしょうね、服飾ショップというのは魔境なのか? と思ってしまいました。

いや、ブランドイメージは大事だし、頑張って作った/輸入した製品をバッタ屋(Alibaba)に並んでる謎商品と一緒にされちゃ困ることもあるだろうし、最近流行りの誹謗中傷の観点からしても何もかも言われっぱなしには出来ないのも分かります。しかしなあ。"ネットの中傷" への対抗手段って本当にこういうことでいいのか?

元服飾、怖いなあ

ついでに別のとこで、もう1件見たんだよねえ‥‥というのが本題で、

https://www.onfleekshop.net/www.onfleekshop.net

このOnFleeksShopまたはOnFleekShops、あるいはONFLLEKSSHOPSは、旧名Amazing Times Shop、別名SHIIRESUGIGENKASHOPなど中止したものを含め複数の屋号を持つ個人事業主のかたで、今年の春くらいまでは服飾雑貨の販売をしていたらしいことが確認できます。

そうしたかたが今年の3月になって、 stores.jp の汎用ECサイトシステムを流用してクラウドファンディング事業(?)を始めていました。

https://onfleekshop.net/news/5e636b26823e7c6a6abf49f3onfleekshop.net

現在このような新しいサービスを作っていてなかなか世に広まらないので困っている方や新しい商品をこれから作って行きたいので資金を集めたい方などこれからサービスや商品やブランドを創り出していきたい方を募集致します。

クラウドファンディングというていで服以外の製品も並べるようになったわけです。モバイルプリンター、レーザーキーボード、ワイヤレスキーボード、加湿器、などなど。要するに中華ガジェットの輸入販売(技適取ってるのかこれ?)で、マイナーなショップにしては並ぶタイミングが良すぎる気がしますがそれは後述しましょう。

で、twitter広告で積極的に宣伝すること自体は何も悪くないのですが、

‥‥と、反応はまあまあ散々で、いちいちもっともな評判がリプライ等で観測されています。

これに対しonfleekshop氏としては、

  • レスバトルに応じる
  • ブロックする
  • リプライ非表示機能を使う
  • プロモツイートを消して投稿し直し、リプライの洗浄をねらう
  • アカウント名を変える

など幾つかのダメージコントロールの試行・併用の上、

https://onfleekshop.net/news/5edddabfcee9ea59ef44f521onfleekshop.net

お世話になります。

この度は、SNSなどで執拗な嫌がらせや営業妨害に当たる”偽物だ”とか詐欺の噂があるなどの虚偽の情報を流されております。

私どもは、外国などの企業様から依頼していただきました商品やサービスを販売をさせていただいております。

コピー品ではなくしっかりと権利を持っている本物のみの扱いになりますのでご安心下さい。

商品についての証明書などが欲しい方は、匿名ではなく氏名を記載の上、下記のメールアドレスのご連絡ください。

(メールアドレス略)

PDFなどで証明書を送らさせて頂きます。

あまりにも酷いものやしつこいものですと、こちら側としても情報開示を弁護士の方にお願いさせて頂き、法的措置を取らざる得なくなってしましますので宜しくお願い致します。

警告を発することにしました。

‥‥あの、それはちょっと無理がないですか。

商標権か意匠権か独占販売権か知りませんが、既に日本でも売られた形跡のあるものに対して「まだ知られてない商品をクラウドファンディングします」と後から乗り込んできて、権利はあると強硬に主張しつつも、その根拠を公知していないのはonfleekshopの側です。

まあ確かに「偽物だ」「詐欺だ」という評判は数例私も見かけていて、いささか言葉が強いのではないかとは思います。もう少し具体的に、よく叩かれているプリンタの件に絞って論点を2つはっきりさせておきましょう。

ジェネリックじゃね? とは思う

「PrinCubeの画像の盗用は少なくとも行われている(いた)のだろうし、中華メーカーにありがちな、OEMなり同等品なり、瓜二つの後発品なり、そういったものではないか?」とは私も思います。少なくとも、疑いは持たれても致し方ないものだろう、権利証明も公表されていないのだし。

しかし「パクリ」に近い物だったとしても、数十年前からその手のパチモノ、準パチモノは巷に溢れていますし、これ自体を以て単に詐欺とか言うことは必ずしも正確な批判ではない‥‥場合もある‥‥と思います。奥歯にモノが挟まったような言い方になりますが、他社製品に似ている(あるいは全く同じ)物だからといって我われに法的な告発ができるでもなし、詐欺や偽物とすぐには決めつけられません。まあ、お綺麗な商売ではないかもしれないが。

信用のおける振る舞いではないよね、とも思う

それとは別に、クラウドファンディングを騙っていた件があるので信用についてはあるないの土俵に上がる前から失格しています。詐欺そのものとは言いませんし、バイオ松川氏あたりと違ってどうせ商品は届くのでしょうが*1、それとこれとは別です。みんながどう思うかは置いといて、私は信用しない。

これはどういうことかというと、

https://onfleekshop.net/news/5e636b26823e7c6a6abf49f3onfleekshop.net

前述のリンク。当該ショップのガジェット商売は、事前に告知するくらいにはクラウドファンディングでした。

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このハンディプリンタは、ページの手動更新で「支援者」の数をカウントするくらいには、クラウドファンディングでした(Wayback Machineの4月時点のアーカイブでは、よりはっきりと「クラウドファンディング」と言い切っているのが分かります)。

他人のツイートに宣伝をぶら下げるというspam行為をしてでも、クラウドファンディングを強調していたでしょう。

それが何故か、急にクラウドファンディングではないことになります。

すっとぼけ始めます。「いかがしましたでしょうか?」じゃあないんですよ。

詐欺はともかくクラウドファンディングまで虚偽扱いするのは何なの。

ダメ押しとして、バレバレの身内アカウントで質問のやり取りを偽装するようなアカウントであるという要素がつきます(この自作自演はリプライでの指摘を受けて即日削除され、また翌日には似たようなプロモーションツイートを発射することになります。今度は「下手なことを言うと訴える」という警告をぶら下げて‥‥)。

彼の言う「クラウドファンディングじゃない」という言い分や、「『支援』というのは、あくまで『赤字に対する支援をしてくれる人たち』という意味」などというゴマカシには金や時間を預けられる信義を感じません。かつてクラウドファンディングと表記した事実を、ログを残したままトボけた振る舞いだけで無かったことにしようとするのは方向転換にしても粗雑に過ぎるし、「支援」の「リターン」とまで書いておいてそんなめちゃくちゃが通るわけもありません。もはや同じものが他で売っているとか売っていないとかの話ですらない。

そうなると、ひいては、ですね。

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先ほどの、stores.jpのニュースページ作成機能によって手動で更新されている「支援者」の数も怪しいと思ってしまうし、そもそも企画を持ち込んだバイヤー? 企業? の存在も曖昧になってきます。

そもそも、すべての自称クラウドファンディングだったものについて、その企画者もメーカーも何も分かることはなく、我々はどこの誰が作った、何という商品を見せられているのか全く分からないままに支援という名の購入を迫られることになっているのです(追記: 本記事の公開後にメーカーや商品名をぽつぽつ追記するようになってはいますね)

こうなるとツイートで「開発費や広告費で1000万の赤字」だの「広告費で800万の赤字」と騒いでいる主体も分かりません。開発してるの、してないの? 赤字を出したのは居るかどうかも分からない企画持ち込み者? それとも開発者? ショップ自身? そもそも赤字だって実在するのか? もう何も分からない。

総じて、(ギョウ)のために必要なことをしないまま広く宣伝しようとするから、言うことの広まった分だけ批判を浴びているようにしか見えません。あからさまに怪しい商売に「怪しい」という感想を述べることが営業妨害になるのでしょうか?

たまたま疑問を持った者まで射程に入れるかのような法的措置をちらつかせる前に、この事業主にはやるべきことがあるのでは? というのが私の感想です。こんなことは言いたくありませんが*2、MakuakeやGREEN FUNDINGのようなクラウドファンディング仲介業者を使っていれば低リスクの輸入行為にも箔がついたし、輸入がうまくいかなくても仲介者がある程度ケツを持ってくれてWin-Winだったのではないでしょうか。

結論、難しいね

タイトルにしたSNSの評判形成は難しいという件に「なぜだ?」と問うてみたときに、「性格の悪い奴が居るからね」と答えざるを得ないところはあって、それはそれで危ないというか、どんな時も「正義マンに叩かれるような奴が悪い」と言い切られてしまう世の中ではいけない、とは思っています。これでもある程度の建前と良心は持ち合わせているつもりなので‥‥。

散々このblogでバカにしているように見える輸入業だって、傍目にちゃんとしてなくても実際やってみたら大変だろうし、ちゃんとしてる輸入業はもっともっと困難なのだろう、私には絶対できないだろうなとは思うのです。ただ、その上でも「よくよく見れば誰が見たって危険じゃないの」「それは無理筋でしょ」と言わずにおれないことはどうしてもあるし、少なくとも自分ではその手のあからさまな筋の悪さと、関連して起こりそうなトラブル、あるいは起こってしまったトラブルのような確度の高い話をしているつもりです。

多くの場合「評判」とは内実を反映するものです。ちゃんとしてない確率のある商売にはちゃんとしてないなりの使い方があり、メルカリやebay、AliExpressなどが各自によって適当に使われています。そのようなお客と店の関係にあって、どう見たって雑な商売がさも真っ当な振りをする(できてないが‥‥)のはちょっと違うし、ましてやこんな雑なところから訴えられたらたまったもんではありません。

というところで〆るのですが、過去記事で延々「このメディアは胡散臭い」「この商売は詐欺に接近している」「この商売はマジで詐欺だった」「このゲームは出来が悪い」なんて感想や紹介を放出しているこのblogがいつ怒られる側になるか不安だという意識が貫通していて、今回はなんだか全体的にポジショントークでしたね。

*1:と思っていたら結構アパレル時代にも「半年届かなかった」などの負の評判形成がチラチラ見えるね‥‥。

*2:ただの輸入商がクラウドファンディングを使うことについて未だに思う所がある